2011年6月6日月曜日

泥のはなし




(個人の活動としてのご報告になります)
FaceBookで集まった有志による「東松島へGO」泥かき編に
行ってきました。
彼らはアウトドア義援隊でボランティアをしている方々で
今はボランティアセンターではなく個々のつながりとお声がけで
個人宅を中心に泥かきをしています。
東名駅前に駐車スペースがあり、管理人さんにお声がけをして
挨拶と顔合わせ→準備運動(しっかりと)→今日の予定を確認し出発。
またこれもつながりでお借りしている電気屋さんの倉庫から道具を取り出し
今日のお家へ。

お家の方は
一ヶ月仕事から離れられず、やっと家の片付けが始められる
と言っていました。
片付け始められるタイミングは人それぞれ
三ヶ月経ちますが、まだ片付いていないところは
たくさんあります。
床から150センチくらいまで葉っぱが混じった泥のあと
きっとお庭からだったら2m近くになっていたと思います。
床板をはがし、断熱材をはがし、泥を取り出します。
塩が入った泥は固まって大体5cmくらいで剥がれます。
それ以上はもともとの土なので掘りすぎないよう注意。
縁の下は柱があって狭いので幅狭いスコップやちりとりがいいですよ。
小柄な女性は大活躍のようです。

メンバーは様々なところから集まっています。
表の顔は東京大学の助教授、朝四時から働く・ハカセ
普段は写真屋さん、高圧洗浄機使い・洗浄カメラマン
オカリナ吹きなぞの山男・オカリナさん
土嚢袋にいかに効率よく入れるか、道具作りの山大院生・サイトーくん
泥の前ではみなニュートラル。

神棚には仙台の松川だるまがたくさん並んでいました。
一つも倒れずどっしりしていました。
お家の方が
この家を建てるとき自分で買った神棚があったんだが
大工さんが嫌がってこの大きいのを買ってくれたんだよね
自分のは後ろに隠しているんだ
と言って神棚の下の押し入れに足をかけて
出してくれようとしました。(とれなかったのですが)

私のお家は残りませんでしたが、
思い出があるお家が残っているならばまた住めるように
何とかしたいなぁと思うのです。
一つずつ心配事を減らしていけば、今度は遊ぶ気力もできて
たまには映画も観てくれるかもしれません。

以前、10-BOXの八巻工房長は泥かきをして
泥かきで心の泥も落とす
と言ってましたが、まさにそうだと思いました。
これは泥かきしているほうも落ちているような気がします。


川村智美

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